第39回理容師美容師国家試験 保健(人体・皮膚)解答・解説 [国家試験]
第39回理容師美容師国家試験 保健(人体・皮膚)解答・解説
平成31年3月3日に行われました筆記試験のうち、
今回も理容師と美容師の共通科目である保健に限り解説を加えました。
美容師国家試験の全科目の解答は前の記事を見てください。
なお解答の正しいかどうかは、いつもながら100%と言い切ることはできませんので、
そこのところは了承願います。
問題自体も正確に書いてない場合もありますので、問題を正確に知りたい方は別なサイトで見てください。
では保健の解説にうつります。
また解説に教科書のページ
平成29年版 2017年4月1日発行の教科書『理容・美容保健』になります。
【人体の構造および保健】
問21 口及びその周辺の名称と説明に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
(1)人中 上唇(うわくちびる)の正中線を上下に走る溝 正しい→p16
(2)鼻唇溝 鼻翼のつけ根から口角の外側へ向けて斜めに下がる八の字型の溝 正しい→p16
(3)赤唇縁 オトガイ部を取り巻くように弯曲したアーチ状の溝
唇は、解剖学的に赤唇縁という。またこの説明はオトガイ唇溝なので間違い。→p16
(4)口裂 上下の口唇の間に囲まれた空間 正しい→p16
答えは3
問22 関節包から分泌され、関節の潤滑油の役割を果たしているものは次のうちどれか。
(1)関節軟骨
(2)靭帯
(3)滑液
(4)関節頭
潤滑油の役割を果たしているものは滑液なので →p26
そもそも選択肢で液体は滑液のみ
答えは3
問23 次のうち、左右の半球に分かれているものはどれか。
(1)大脳
(2)中脳
(3)小脳
(4)下垂体
→p42
答えは1 か3のどちらか
《1991.04 解答の追加修正》
教科書には記載されていませんでしたが、小脳も左右に分かれています。
これでどんな人が出題しているかわかってしまいましたね。
医学部の領域の人で無ければわかりません。
以下で確認しました。
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター 第39回美容師筆記試験
で、表中の『第39回美容師筆記試験』をクリックするとpdfファイルとして開くはずです。
問24 感覚器で受けた情報を中枢神経に伝える神経は次のうちどれか。
(1)運動神経
(2)遠心性神経
(3)副交感神経
(4)知覚神経
設問は知覚神経の説明なので→p43
答えは4
問25 次のうち、鼻腔から肺に至る空気の通り道として正しいものはどれか。
(1)喉頭 → 咽頭 → 気管 → 気管支
(2)咽頭 → 喉頭 → 気管 → 気管支
(3)喉頭 → 咽頭 → 気管支 → 気管
(4)咽頭 → 喉頭 → 気管支 → 気管
咽頭→喉頭の順をきく基本問題です→p60
答えは2
人体は基本的な問題ではありましたが、神経系より2問出題されました。
ちょっと偏ったかなと思います。
人体の構造及び保健 33 1か3 42
皮膚科学のパターンは例年通り、しっかりとまとめていれば問題ありませんね。
例年通りの難易度です。今回第6章に相当する問題30の選択肢4つのうち
1つがカブレの問題でした。
【皮膚科学】
問26 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)皮膚の表面には無数の皮膚小溝(皮溝)と皮膚小稜(皮丘)がある。そのとおり〇→p96
(2)色素細胞は、皮膚の色素であるケラチンをつくる細胞で、表皮細胞の95%を占める。
色素細胞がつくるのはメラニン、ケラチンをつくるのは角化細胞なので×→p98,99
(3)真皮の線維成分は、コラーゲンというタンパク質からできた弾性線維がその大部分を占める。
コラーゲンは膠原線維なので×→p101
(4)皮膚は、上から表皮、皮下組織、真皮からできている。
上から表皮、真皮、皮下組織なので×→p98
第1章の基本的な内容、0点をとらせない問題です。
答えは1
問27 皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 毛は、その中心部から順に毛髄質、毛小皮、毛皮質の3層からなる。
中心部から順に毛髄質、毛皮質、毛小皮なので×→p108
(2)日本人の成人の頭毛は、約100万本である。 約10万本なので×→p106
(3)アポクリン腺は、皮下組織内に存在し、皮膚表面に汗孔を作って開口している。
アポクリン腺は、毛包内に開口しているので×→p115
(4)脂腺は、毛包に開口して、皮膚や毛にあぶらを与える役割をしている。そのとおり〇→p113
第2章の基本的な内容、0点をとらせない問題です。
答えは4
問28 皮膚と皮膚付属器官の生理機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 脂腺の発育は女性ホルモンの刺激によって行われ、一般に女性は男性より皮脂の分泌量が多い。
男性ホルモンの刺激によって行われ、一般に男性は女性より皮脂の分泌量が多いので×
→p128
(2)皮膚では、日光中の紫外線照射によってビタミンDがつくられる。そのとおり〇→p134
(3)頭毛、眉毛(まゆげ)、睫毛(まつげ)、鼻毛などは、それぞれ頭の皮膚、目及び鼻腔に対する有害な機械的刺激やゴミなどを防ぐ役割をしている。そのとおり〇→p135
(4)爪は、爪母の一部が侵されると、その部分の爪は変形したり、再生できなくなる。
そのとおり〇→p136
男性ホルモンによる体の様々な変化は基本ですね。
答えは1
問29 皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 皮膚の健康に必要な栄養は、常に皮膚表面から与えられる外用剤によって補われる。
体内から血液などによって供給されるものなので×→p140
(2) 乾皮に使用する保湿剤は、入浴後の皮膚に水分が残っている間に塗布するとよい。
そのとおり〇→p147
(3) 爪を切る際は、爪を深く切りすぎて爪床や指先に炎症を起こさないようにすることが重要である。そのとおり〇→p159
(4)円形脱毛症の原因の一部には、精神的ストレスがある。そのとおり〇→p207,208
5章と6章の問題ですが、常識問題なのでラッキーです。
答えは1
問30 皮膚疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)アレルギー性の接触皮膚炎(カブレ)の予防では、その原因となるものに再び触れないことである。そのとおり〇→p171
(2)伝染性膿痂疹(トビヒ)は、真皮がウイルスに侵されて起こる。
化膿菌による感染なので×→p195
(3)尋常性痤瘡(ニキビ)は、額や顔面に発生しやすいが、前胸部、背部中央にも発生する。
そのとおり〇→p192
(4)青年性扁平疣贅は、ウイルスによる感染症で、思春期前後に多く、額、頬、手背に発生しやすい。
そのとおり〇→p198
過去問で十分予想された問題で、想定の範囲でしょう。
答えは2
皮膚科学 14112
皮膚科学には特に変な問題もなく基礎を問ういい問題であったと思いました。
5問できた人も多いと思います。
このブログについてのトラブルについては一切関知いたしませんのでよろしくお願いいたします。
念のためにほかの情報とも比べましたが解答自体は間違っていないようです。
本のページも目安ということで。
平成31年3月3日に行われました筆記試験のうち、
今回も理容師と美容師の共通科目である保健に限り解説を加えました。
美容師国家試験の全科目の解答は前の記事を見てください。
なお解答の正しいかどうかは、いつもながら100%と言い切ることはできませんので、
そこのところは了承願います。
問題自体も正確に書いてない場合もありますので、問題を正確に知りたい方は別なサイトで見てください。
では保健の解説にうつります。
また解説に教科書のページ
平成29年版 2017年4月1日発行の教科書『理容・美容保健』になります。
【人体の構造および保健】
問21 口及びその周辺の名称と説明に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
(1)人中 上唇(うわくちびる)の正中線を上下に走る溝 正しい→p16
(2)鼻唇溝 鼻翼のつけ根から口角の外側へ向けて斜めに下がる八の字型の溝 正しい→p16
(3)赤唇縁 オトガイ部を取り巻くように弯曲したアーチ状の溝
唇は、解剖学的に赤唇縁という。またこの説明はオトガイ唇溝なので間違い。→p16
(4)口裂 上下の口唇の間に囲まれた空間 正しい→p16
答えは3
問22 関節包から分泌され、関節の潤滑油の役割を果たしているものは次のうちどれか。
(1)関節軟骨
(2)靭帯
(3)滑液
(4)関節頭
潤滑油の役割を果たしているものは滑液なので →p26
そもそも選択肢で液体は滑液のみ
答えは3
問23 次のうち、左右の半球に分かれているものはどれか。
(1)大脳
(2)中脳
(3)小脳
(4)下垂体
→p42
答えは1 か3のどちらか
《1991.04 解答の追加修正》
教科書には記載されていませんでしたが、小脳も左右に分かれています。
これでどんな人が出題しているかわかってしまいましたね。
医学部の領域の人で無ければわかりません。
以下で確認しました。
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター 第39回美容師筆記試験
で、表中の『第39回美容師筆記試験』をクリックするとpdfファイルとして開くはずです。
問24 感覚器で受けた情報を中枢神経に伝える神経は次のうちどれか。
(1)運動神経
(2)遠心性神経
(3)副交感神経
(4)知覚神経
設問は知覚神経の説明なので→p43
答えは4
問25 次のうち、鼻腔から肺に至る空気の通り道として正しいものはどれか。
(1)喉頭 → 咽頭 → 気管 → 気管支
(2)咽頭 → 喉頭 → 気管 → 気管支
(3)喉頭 → 咽頭 → 気管支 → 気管
(4)咽頭 → 喉頭 → 気管支 → 気管
咽頭→喉頭の順をきく基本問題です→p60
答えは2
人体は基本的な問題ではありましたが、神経系より2問出題されました。
ちょっと偏ったかなと思います。
人体の構造及び保健 33 1か3 42
皮膚科学のパターンは例年通り、しっかりとまとめていれば問題ありませんね。
例年通りの難易度です。今回第6章に相当する問題30の選択肢4つのうち
1つがカブレの問題でした。
【皮膚科学】
問26 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)皮膚の表面には無数の皮膚小溝(皮溝)と皮膚小稜(皮丘)がある。そのとおり〇→p96
(2)色素細胞は、皮膚の色素であるケラチンをつくる細胞で、表皮細胞の95%を占める。
色素細胞がつくるのはメラニン、ケラチンをつくるのは角化細胞なので×→p98,99
(3)真皮の線維成分は、コラーゲンというタンパク質からできた弾性線維がその大部分を占める。
コラーゲンは膠原線維なので×→p101
(4)皮膚は、上から表皮、皮下組織、真皮からできている。
上から表皮、真皮、皮下組織なので×→p98
第1章の基本的な内容、0点をとらせない問題です。
答えは1
問27 皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 毛は、その中心部から順に毛髄質、毛小皮、毛皮質の3層からなる。
中心部から順に毛髄質、毛皮質、毛小皮なので×→p108
(2)日本人の成人の頭毛は、約100万本である。 約10万本なので×→p106
(3)アポクリン腺は、皮下組織内に存在し、皮膚表面に汗孔を作って開口している。
アポクリン腺は、毛包内に開口しているので×→p115
(4)脂腺は、毛包に開口して、皮膚や毛にあぶらを与える役割をしている。そのとおり〇→p113
第2章の基本的な内容、0点をとらせない問題です。
答えは4
問28 皮膚と皮膚付属器官の生理機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 脂腺の発育は女性ホルモンの刺激によって行われ、一般に女性は男性より皮脂の分泌量が多い。
男性ホルモンの刺激によって行われ、一般に男性は女性より皮脂の分泌量が多いので×
→p128
(2)皮膚では、日光中の紫外線照射によってビタミンDがつくられる。そのとおり〇→p134
(3)頭毛、眉毛(まゆげ)、睫毛(まつげ)、鼻毛などは、それぞれ頭の皮膚、目及び鼻腔に対する有害な機械的刺激やゴミなどを防ぐ役割をしている。そのとおり〇→p135
(4)爪は、爪母の一部が侵されると、その部分の爪は変形したり、再生できなくなる。
そのとおり〇→p136
男性ホルモンによる体の様々な変化は基本ですね。
答えは1
問29 皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 皮膚の健康に必要な栄養は、常に皮膚表面から与えられる外用剤によって補われる。
体内から血液などによって供給されるものなので×→p140
(2) 乾皮に使用する保湿剤は、入浴後の皮膚に水分が残っている間に塗布するとよい。
そのとおり〇→p147
(3) 爪を切る際は、爪を深く切りすぎて爪床や指先に炎症を起こさないようにすることが重要である。そのとおり〇→p159
(4)円形脱毛症の原因の一部には、精神的ストレスがある。そのとおり〇→p207,208
5章と6章の問題ですが、常識問題なのでラッキーです。
答えは1
問30 皮膚疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)アレルギー性の接触皮膚炎(カブレ)の予防では、その原因となるものに再び触れないことである。そのとおり〇→p171
(2)伝染性膿痂疹(トビヒ)は、真皮がウイルスに侵されて起こる。
化膿菌による感染なので×→p195
(3)尋常性痤瘡(ニキビ)は、額や顔面に発生しやすいが、前胸部、背部中央にも発生する。
そのとおり〇→p192
(4)青年性扁平疣贅は、ウイルスによる感染症で、思春期前後に多く、額、頬、手背に発生しやすい。
そのとおり〇→p198
過去問で十分予想された問題で、想定の範囲でしょう。
答えは2
皮膚科学 14112
皮膚科学には特に変な問題もなく基礎を問ういい問題であったと思いました。
5問できた人も多いと思います。
このブログについてのトラブルについては一切関知いたしませんのでよろしくお願いいたします。
念のためにほかの情報とも比べましたが解答自体は間違っていないようです。
本のページも目安ということで。
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